掲載:2016.08.06)介護のお仕事シリーズ③ ~【未経験者】の方に知ってもらいたいこと~
介護職は誰でもできるような仕事だと思っている方も多いと思いますが、介護職は専門職であり未経験者の方はいくつかの壁にぶつかることがあります。
ここでは介護未経験者の方に知って頂きたいポイントや注意点について説明していきますので、是非参考にしてみてください。
◆高齢者への話し方
よくある悩みとしては「高齢者に話かけたら、無視された。私は嫌われているのかな」という悩みです。頑張って話しかけてみても返答が無い場合は無視をされたと思いがちです。しかし、本当に無視されているのでしょうか。ほとんどの場合は「聞こえていない」というのが現状です。
高齢者になりますと、耳が遠くなると言われていますが、特に高音域の音が聞き取りにくくなると言われています。男性の低い声の方が高齢者にとっては聞き取りやすいのです。最初なので緊張をしてしまい、声が高くなって余計に聞き取りにくくなっていることもありますので、低い声で話かけるようにしましょう。
また、ゆっくりとハキハキと話すことも高齢者に聞き取りやすい声の出し方ポイントですので、注意しておきましょう。
◆できる事を見つけていく
高齢者になって要介護状態になったとしても高齢者に「強み」を見出していくようにしましょう。例えば、車椅子の方であれば「歩けない人」と認識するのではなく、車椅子があれば自分で動くことが出来る、車椅子に座ることができるなどといったように、強みを探してそれを活かした介護をすることが大切です。
こういった視点のことをストレングスといいます。ストレングス視点で高齢者を見て、その方が持っている力、能力をしっかりと活用できるような介護をしていくことが大切です。
特に男性の介護士の場合は力が強いですので、抱えながら介護をしがちですが、そういったやり方をするのではなく、高齢者の力をしっかりと活かしつつ、サポートをするような介護方法をしますと上手くいきやすいです。
◆家族との関わり方
家族との関わり方は介護をする上で非常に大切なことです。しかし、介護未経験者の場合は家族とどう関わっていいのかわからないと悩む場合も有ります。
そういった時は積極的に高齢者の日々の様子を伝えるようにしましょう。内容は何でも良いですが、出来るだけポジティブな部分を伝えていくと聞いている方も気持ちが良いです。
例えば「今日はご飯全部食べてくれましたよ」「夜はしっかりと休まれました」など、何でも良いのです。家族からしてみれば少しでも過ごしている様子を知れることが嬉しいのです。
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