掲載:2016.10.29)腰痛にならない介護方法
介護職と腰痛は非常に密接した関係にあり、多くの方が腰痛が原因で介護職から離れるという現状があります。また、離職せずとも体を酷使した結果、腰痛を抱えたまま介護職を続けている職員は非常に多いですので注意が必要になります。腰痛にならない介護の方法とは一体どういったものがあるのでしょうか?
◆腰だけに負担をかけない
腰痛になる方は、当然の事ではありますが、腰だけに負担をかけすぎています。膝・足・腕などの体全体で高齢者を支えることによって力の分散が可能になり、腰に負担を掛けることを防止し、腰痛なく介護を実施することができます。
ボディメカニクスという介護方法は体全体で介護ができる方法であり、介護の基本とされています。ボディメカニクスの基本は体の重心を下げて、足を広げることです。この方法によって体の重心が下がり、支える面が広く安定していきます。支える面が広くなるということは体にかかる負担が分散されるということですので、体の一部に負担がかかるということを予防することができます。
この方法は実際の介護以外にも、ベッドメイキングなどでも使用することができますので、是非覚えておきましょう。
◆継続して負担をかけない
介護をしている中、時間に追われてしまいどうしても連続して介護を行わないといけない場面が出てきます。継続した負担は腰にとっては非常に負担になり、場合によっては腰の変形を促してしまい、ヘルニアになる可能性も十分になりますので注意が必要です。
忙しくて休める時間がないという職場もあるかと思いますが、業務を見直したりすることによって腰に負担がかからない仕事をしていくことも大切になってきます。
特に負担の強い離床、臥床介助や、入浴、おむつ交換などは出来るだけ、ローテーションで行うようにしておきましょう。
◆体を近づけて介護を行う
腰に負担がかかる方法としては、腕だけで介護をしてしまうという方法です。特に力のある男性の場合は、力任せに介護を行ってしまうこともありますが、それは非常に負担のかかる方法になってしまいます。
ポイントとしては、出来るだけ体を近づけて介護を行うという方法です。体を近づけることによって腕だけで介護をするという方法を避けることができて、体全体を使った介護を実践することができます。
近づけることによって、高齢者全体を面で支えることができます。面で支えるということは、それだけ高齢者の体重を分散することができたり、高齢者自身にも安心感を与えるということになりますので是非実践をお勧めします。
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