掲載:2016.12.03)【介護のお仕事 ~スキル編~】 寝台浴槽での入浴ポイント
介護施設や病院などで使用されている寝台浴槽ですが、ご利用者様に安全・快適に入浴して頂く為のポイントをご紹介したいと思います。
【ご利用者の健康状態の確認】
当たり前の事ではありますが、まずは入浴をしようとするご利用者様の健康状態の確認は必ず行いましょう。
体調不良や、食事の直後等は避けるようにしましょう。また、血圧が低すぎたり高すぎる場合も大変危険なので、細心の注意を心がけましょう。
【機械操作の手順や把握、入浴方法・対応等を事前に確認】
寝台浴槽は様々な種類があり、使用方法もそれぞれ異なります。使用する機械の操作方法は必ず事前に把握しておきましょう。可能であれば、一度は自分自身も入ってみたり、他の職員たちと練習しあいましょう。
実際の入浴では、ご利用者様がお湯に浸かり、操作の必要が無い場面でも、必ずご利
用者様の側に付き、見守りをしましょう。
気付かないうちにお湯の設定温度が変わっていたり、ご利用者様の身体が湯船に沈み込んで溺れてしまう場合など予測不可能な事態に遭遇するかもしれません。
入浴介助中は、油断する事なく注意しましょう。また、入浴中に機械の不調やご利用者様の急な体調不良が起こる可能背うもあるため、その事態に備えた対応は事前に頭に入れておきましょう。
【浴室や脱衣場の適正温度な環境を整える】
寝台浴槽の使用に関わらず、入浴する際はお湯の温度は必ず自分で触って確かめましょう。
夏場であれば、38℃~40℃。冬場であれば40℃~42℃位が目安ですが、
ご利用者様によって適正な温度が違う場合もありますので、注意しましょう。
また、浴室と脱衣場の温度差が大きくならないよう、脱衣場や浴室内の室温にも注意しましょう。
脱衣場の温度は、夏場であれば22℃~24℃、冬場であれば、24℃~26℃位を目安にしましょう。
【入浴時は全身の観察のチャンス!】
寝台浴槽を利用するご利用者様の洗体は、ストレッチャーを利用するかと思われますが、移乗や、体位変換の際に落下等の無いよう、細心の注意を払いましょう。
また、衣服を身に付けていない為、少しぶつけただけでも出血してしまったり、傷が付きやすいので、丁寧に行うように注意しましょう。
入浴時は全身の皮膚等の観察が出来る機会ですので、傷やアザ、褥瘡等が無いかも確認し、湯船に浸かっている際も顔色や表情、皮膚の色の変化を観察しましょう。
入浴介助は、身体の清潔を保つ目的である事はもちろん、血行の促進や、リラックス効果も期待できます。
安全・適切な入浴の提供で、ご利用者の心身機能を高める入浴になるように努めましょう。
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