掲載:2017.01.28)地域包括ケアシステムにおける【在宅サービス】の役割
地域ケアシステムは地域の高齢者が住みやすい環境で過ごせれるように考えられたシステムであり、今後の高齢者の生き方を示す重要なものになっています。
そこでは地域住民や病院、施設など様々な役割を持ったものが存在していますが、在宅サービスも重要な役割を担っています。地域ケアシステムでの在宅サービスはどのような役割を期待されているのでしょうか?
◆「在宅サービス」とは?
在宅サービスとは介護サービス事業所になります。介護サービス事業所は訪問介護や通所介護、通所リハビリ、訪問看護などを行う介護保険上に定められたサービス事業所です。
これらは地域の高齢者の生活を支える為に、非常に重要な役割を担っています。
また、勘違いしがちな点としては、全てが高齢者の自宅で行われないという点です。施設でサービスを提供するものも在宅サービスとして扱われている場合もあります。
例えば、通所介護やショートステイはそれにあたります。それらは施設でサービスを提供しますが、基本の拠点は在宅ですので在宅サービスになります。
◆どんなことを行うのか
役割としてどのようなことを行うというと、サービスを実施していきます。
サービスには様々な種類があります、例えば訪問介護であれば高齢者の自宅を訪問して高齢者に対しておむつ交換を行ったり、車いすからベッドに移譲をしたり、生活援助であれば食事や洗濯、掃除などを実施していきます。
通所介護であれば高齢者の自宅に迎えに行き、施設で食事やリハビリ、入浴などのサービスを実施していきます。それぞれサービス事業所の種別によって行うサービスは変化していきます。
◆地域住民をまとめる役割
介護サービス事業所の役割として期待されているのが、介護方法の指導や助言です。
これは要介護者の家族にも行われますし、地域住民などにも行われます。
介護は専門性の高い仕事ですが、ある程度の知識と技術があれば高齢者に対して適切な介護を実施できます。また、介護サービス事業所は数が限られていきますので、高齢者全員に対して満足のいくサービスを実施することは現実的に難しいのです。
そのため、地域住民や家族に対して適切な介護方法を指導することによって地域全体で高齢者を支えることができるようになります。これらの指導や助言を行うにはある程度の知識や技術が必要になりますので、事業所にベテランの介護職がいることも必要になります。
【予告】次回は、『地域包括ケアシステムにおける【介護施設】の役割』をお届けします。
▼介護の求人情報はこちら▼