掲載:2017.07.15)【介護系の国家資格】介護福祉士と社会福祉士の違いとは。
「介護福祉士」と「社会福祉士」の違いとは?
介護系の国家資格としては、介護福祉士と社会福祉士が知られています。
この2つの資格は具体的にどのような違いがあるのか、今回ご紹介いたします。
■「介護福祉士」は介護が専門
介護福祉士の主な仕事としては、介護です。高齢者や障碍者を対象とした介護を提供するのが介護福祉士の本質です。そのため、資格を取得するのに必要な勉強として、高齢者の身体や心理、介護保険の仕組み、実際の介護方法などが主な項目となっています。
■「社会福祉士」は福祉が専門
社会福祉士は介護と違って、現場で高齢者に介護をすることはありません。社会福祉士としての専門知識は、困っている方に対してどのような福祉サポートが必要かどうかを見極め紹介することなどがあげられます。
福祉は困っている方が使う公的なものであり、普通に暮らしている方にとってはどんな公的な福祉があるのかわからないことがほとんどかと思います。社会福祉士はそういった専門的な知識を持っているので、困っている方の相談に乗って、様々な方法で福祉に繋げています。
また、最近では地域のコミュニティーつくりも社会福祉士の重要な役割の一つとなります。例えば高齢者が多く住む地域で独居高齢者向けに配食のサービスを提供する仕組みを作ったり、憩いの場を提供したりなどをします。
対象者としては高齢者以外にも、労働者、母子、障害者など非常に多岐にわたります。
社会福祉士になるには、4年制大学を出るのが基本ですが、専門学校などでも卒業すると国家資格の受験資格を得ることができます。
介護福祉士に比べると社会福祉士は現場経験だけでは取得できる資格ではないため、取得難易度は高いといえます。
■介護職なら「介護福祉士」がおすすめ
これから介護の仕事を考えようとしている方は、どちらを選択すれば良いのでしょうか。高齢者が増加してきている今、どちらの資格も需要は高いといえますが、どちらかというと介護福祉士の方が取得するのはおすすめだといえます。
その理由としては国家資格の合格率の違いがあります。介護福祉士は50パーセント前後に対して、社会福祉士は25パーセント前後です。また、介護福祉士は経験年数が3年以上あれば受験できるため、資格の取得はしやすいといえます。
また、介護福祉士の方が圧倒的に求人の数が多く、多くの求人の中から選択をすることが出来ます。比較をしながら求人が出来るということは、求職者からしてみると非常に良いといえます。
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