掲載:2017.08.19)介護するロボット?介護職の今後 【最新・介護職の求人情報】
ロボットの代わりにならない介護職
介護ロボットは現在多くなってきており、施設などで導入するところも増えてきています。便利な介護ロボットですが、将来的に介護士の代わりとして活躍するという意見もあります。しかし、介護ロボットでは介護士の代わりはできません、その理由についてご紹介していきます。
■心のケアを行える
介護ロボットで優れているところは作業です。それは移乗であったり、入浴介助などであったりしますが、反面心のケア。心身面のケアという部分は非常に難しいといえます。介護士であれば、心のケアはできますし、人の感情を読み取ることが出来ますので、本当にしてほしいケアなどをある程度予測しながら対応することができます。
介護で難しいことは「本当にして欲しいことを汲み取る」というものです。今この高齢者は本当に何をしてもらいたいのか?ということは人間でしか読み取ることができません。それは、高齢者の表情から察知したり、今までの経験からなど様々な要素が複雑に絡みます。
心のケアをしていくことによって、高齢者が自分らしさを出せるようになり、安心した生活を送れるようになります。
■人との繋がりができる
近年問題となっているのが、高齢者の孤立化です。孤立化をしてしまいますと、孤独死などの様々なリスクを伴ってしまいます。介護ロボットではそういった孤立のケア、人とのつながりを支援することはできません。
介護士であれば人とのつながりを作れることはもちろんですが、介護士から他の方へ繋げることもでき、人の輪を大きく広げていくこともできます。
孤独になりますと精神的な負担ももちろんですが、身体面でも影響が出てくることもありますので、孤独を予防するということは、高齢者全体をケアできることになります。
■介護職員とロボットの共存
介護職とロボットは将来的に分業なることが予想されています。例えば、移譲などの体の負担が大きなものはロボットが行う、コミュニケーションが必要なレクリエーション、体の状態を知ることができる入浴介助や排せつ介助などは介護職が担うことになるでしょう。
いくらロボットが優秀になったとしても、会話をしたり、心のケアをしたりすることは介護職の役割であり、ロボットと介護職はそういった部分で共存していくでしょう。
また、介護職としてはいままの経験からしか分からないことや、高齢者との信頼関係によって引き出せることなどがありますので、ロボットが介護職に代わって仕事をするということはありません。