掲載:2018.06.02)いまさら聞けない介護施設の種類③ ~【訪問型】居宅介護サービスの種類と特徴~
いまさら聞けない介護施設の種類③ ~「【訪問型】居宅介護サービス」の種類と特徴~
「居宅サービス」の種類は多く、大きく分けると「訪問サービス」・「通所サービス」・「短期入所サービス」の3タイプがあります。今回は「訪問サービス」についてご紹介いたします。
【もくじ】
- 訪問介護
- 訪問入浴
- 訪問看護
- 訪問リハビリ(リハビリテーション)
- 夜間対応型訪問介護
- 定期巡回・随時対応型訪問介護看護
●訪問介護
「訪問介護」は、利用者が自宅で自立した生活を送ることができるように、介護福祉士やホームヘルパーが利用者の居宅を訪問して提供するサービスです。具体的なサービス内容は「食事・排泄・入浴などの介護(身体介護)」や、「掃除・洗濯・買い物・調理などの生活支援(生活援助)」が挙げられます。
「訪問介護」は利用者が自立した生活が送れるように支援するのが目的ですので、直接利用者の援助に該当しないサービスは行いません。例えばペットの世話や大掃除などは、日常生活の範囲を超えるサービスと考えられるため、それらは頼まれても行わないことが原則となっています。
●訪問入浴
「訪問入浴」は、介護職員と看護師が入浴専用車両で居宅を訪問して、入浴を介助するサービスです。入浴専用車両には、湯沸かし装置と浴槽が積まれています。その車両から浴槽を部屋に運び込んで、利用者の身体を清潔に保ちます。入浴前後の体調に変化がないかどうかバイタルチェックも行いますので、安心して利用できるサービスです。入浴は、床ずれを防止する効果があり便秘も解消されやすく、心身機能の維持回復に役立ちます。
●訪問看護
「訪問看護」は、医師の指示に基づいて看護師などが疾患のある利用者の自宅を訪問して、診療の補助を行うサービスです。病気やケガをしている利用者の心身機能の維持回復をはかり、住み慣れた自宅で療養生活を送れるようにするのが目的です。診療内容は、傷の手当てや人工肛門、人工膀胱の管理、点滴の管理、人工呼吸器の管理など医療行為に属するものです。
●訪問リハビリ(リハビリテーション)
「訪問リハビリ(リハビリテーション)」は、利用者ができるだけ自立した日常生活を送ることができるように、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が利用者の自宅を訪問します。そして利用者の心身機能を良い状態に維持したり、衰えた機能を回復させたりするリハビリを行います。
●夜間対応型訪問介護
「夜間対応型訪問介護」は、訪問介護員が利用者の自宅を夜間に訪問するサービスです。夜間の排泄介助や、トラブルが増えがちな夜間に安否確認を行うことで、利用者が自宅で日常生活を続けやすい環境を整えます。
●定期巡回・随時対応型訪問介護看護
「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」は、利定期的な巡回や随時通報への対応などで対応することによって、利用者が安心して日常生活を送ることができるように行われるサービスです。24時間365日対応することを前提としており、利用者が心身の状況に応じて必要なタイミングで利用できます。訪問介護員だけでなく看護師など医療従事者も連携しているため、介護だけでなく看護のサービスも受けることができます。
「定期巡回」は、夜間(18~翌朝8時)に定期的な訪問を行います。利用者の排泄といった夜間の生活介助や安否確認といったサービスを行います。「随時対応」は、利用者が夜間に必要を感じたら訪問介護員を呼ぶことができるサービスです。例えば自力で起き上がろうとしてベッドから転落してしまったり、急に体調が悪くなったりしたときに介助を頼むことができます。もちろん必要に応じて救急車の手配も頼むことができます。
▼これら【訪問型介護施設】に向いている介護士とは。
●介護業務の経験が比較的多めの方
1~2名で訪問することもあるため、臨機応変に対応できる方が求められています。
●コミュニケーションが得意な方
ご自宅に訪問することで、介護対象者はもちろんしご家族様とお会いする機会が多いため、対人コミュニケーションが得意な方は信頼関係も築きやすく、早く仕事になじむことができます。
●普通自動車運転免許を持っている方
移動は基本社用車などとなるため、運転免許をもっており、運転業務に抵抗がない方にお勧めです。(施設によっては、徒歩、自転車、バイクなどでの移動もあります)
>他の施設形態については、【いまさら聞けない介護施設の種類①】をご覧ください
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