いまさら聞けない介護施設の種類④ ~「【通所型】居宅介護サービス」の種類と特徴~

居宅サービスのうち「訪問サービス」について、「いまさら聞けない介護施設の種類③ ~【訪問型】居宅介護サービスの種類と特徴~」でご紹介しました。
今回は通所介護(デイサービス)や通所リハビリなど、自宅から施設に通って受けられる通所型介護サービスについてご紹介します。
【もくじ】
- 通所介護(デイサービス)
- 通所リハビリ
- 認知症対応型通所介護
- 地域密着型通所介護(小規模デイサービス)
- 療養通所介護
●通所介護(デイサービス)

「通所介護」は、利用者ができるだけ自立した生活を自宅で送ることができることを目的としたサービスです。日常の生活支援といった生活機能を向上させるための「共通的サービス」と、利用者の心身状態に応じて個別で実施される「選択的サービス」を組み合わせて受けることができます。そして、利用者が身体機能を維持できるだけでなく、孤立感を解消することもできるように工夫されています。
通所介護の施設では、食事や入浴といった日常生活の支援や、生活機能を向上させるための機能訓練、口腔機能向上サービスなどを受けられます。高齢者同士の交流も積極的に行われるので、自宅にこもりがちになる利用者にとってコミュニケーションの場としても重要な役割を果たしています。また利用者が「通所介護」を使用することで、介護をしている家族の負担を軽減する役割も果たしています。利用者が自宅から施設までの送迎も行われますので、送り出した後家族は自分の時間を持つことができるというわけです。
●通所リハビリ(デイケア)

「通所リハビリ(リハビリテーション)」は、利用者が日常生活を自宅で送ることができるように、通所リハビリテーションの施設(老人保健施設、病院、診療所など)へ通って受けるサービスです。
生活機能を向上させるための「共通的サービス」に加えて、利用者の状態にあわせて「運動器の機能向上」や「栄養改善」、「口腔機能の向上」を組み合わせて受けることができます。具体的には、食事や入浴などの日常生活上の支援や生活機能を向上させるための機能訓練、口腔機能向上サービスなどを日帰りで受けられます。
●認知症対応型通所介護

「認知症対応型通所介護」は、認知症の方を対象にした専門的なケアを提供するサービスです。利用者ができるだけ自宅で自立した日常生活を送ることができるように、通所介護の施設(デイサービスセンターやグループホームなど)でサービスを受けられます。
具体的には、施設で食事や入浴などの日常生活上の支援を行うだけでなく、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどを日帰りで受けられます。自宅から施設までの利用者の送迎も行われており、家族が介護の負担を軽減できることも「認知症対応型通所介護」の役割です。心身機能の維持回復だけでなく、自宅にこもりがちな利用者が孤立感を解消する場として機能しています。
●地域密着型通所介護(小規模デイサービス)

2016年4月に創設された「地域密着型通所介護(小規模デイサービス)」は、利用定員18人以下の小規模な老人デイサービスセンターなどを利用するサービスです。
利用者ができるだけ自立した日常生活を自宅で送ることができるように、心身機能の維持するためのサービスを受けられます。また自宅にこもりがちになる利用者が孤立感を解消するための場としても機能しているだけでなく、利用者家族も介護の負担を軽減することができるサービスです。
具体的には、食事や入浴などの日常生活に必要な支援が行われ、生活機能訓練などを日帰りで受けられます。利用者の自宅から施設までの送迎も行われているので、家族にも負担の少ないサービスです。
●療養通所介護

「療養通所介護」は看護師や医療従事者による見守りを必要とする難病や認知症、脳血管疾患後遺症等の重度要介護者やがんの末期患者を対象にしたサービスです。高齢医になって重い病を患っていても、可能なかぎり自宅で日常生活を送りたい方の支援といえます。
利用者が心身機能を維持したり回復したりするだけでなく、自宅にこもりきりになることで孤立感を感じないようにコミュニケーションの場としても機能します。また利用者家族が介護による負担を軽減できることを考えたサービスとなっています。
施設は利用者の自宅から施設までの送迎も行いますので、その間家族は自分達の時間を持つことができます。また利用者は施設に通えば、施設内で食事や入浴などの日常生活上の支援を受けられるだけでなく、自宅では難しい生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなども行われます。
▼これら【通所型介護施設】に向いている介護士とは。
●夜勤勤務ができない方
通常通所型介護施設は日中開いていることが多いため、業務も日中のみとなります。子育て中の方などに向いている傾向があります。
●変化に敏感な方、観察が得意な方
来所されるお客様の少しの変化や言動などを敏感に感じ取ることができる方にお勧めです。毎日24時間体制で介護ケアをしているわけではないので、来所されるときの少しの変化を感じ取り、対処・対応できる方はとても重宝されます。
●経験が浅い方
資格を取り立てて、または取得中の方は、決まった時間内で勤務するため、働きやすい環境といえます。
>【入居型】介護施設については、【いまさら聞けない介護施設の種類①】をご覧ください
>【訪問型】介護施設については、【いまさら聞けない介護施設の種類③】をご覧ください
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