掲載:2018.06.16)いまさら聞けない介護施設の種類⑤ ~その他、居宅介護施設の種類と特徴~
いまさら聞けない介護施設の種類⑤ ~その他、居宅介護施設の種類と特徴~
居宅サービスに分類されているのは、先号でご紹介した、訪問系サービスのほかに該当する施設を今回ご紹介いたします。
これらは、具体的にどのような施設なのか、見てみましょう。
【もくじ】
- グループホーム
- ショートステイ
- サービス付き高齢者向け住宅
●認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
「認知症対応型共同生活介護(グループホーム)」は、認知症の利用者を対象にしています。認知症を煩っていても、できるだけ利用者が自立した日常生活を送ることができるようにするためグループホームに入所してもらい、そこを居宅として食事や入浴などの日常生活上の支援や機能訓練などのサービスを受けます。
グループホームでは、1つの共同生活住居に対して5~9人程度の利用者が入居して、介護スタッフとともに共同生活を送ります。家庭的な雰囲気の施設が多く、地域住民との交流を積極的にはかりオープンな空間となっています。
入居条件は65歳以上で、要支援2または要介護1以上の方です。また地域密着型サービスであることから、施設と同じ地域に住居と住民票があることも条件となっています。
●短期入所生活介護(ショートステイ)
「短期入所生活介護・短期入所療養介護(ショートステイ)」は、医療機関や介護老人保健施設が日常生活に必要な介護や医療、看護、機能訓練などを行うサービスです。具体的には「 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」といった施設が、常に介護が必要な方の入所を短期間受け入れ、入浴や食事などの日常生活上の支援や、機能訓練などを行います。
このサービスは、利用者が自宅で自立した日常生活を送ることが目的です。療養生活の質の向上だけでなく、家族の介護による負担が軽減するように工夫されています。
●地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
「地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護」は、入所定員30人未満の「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」が、行っている常に介護が必要な方向けのサービスです。日常生活上の支援や、機能訓練などを行っています。 この「地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護」も、「認知症対応型共同生活介護(グループホーム)」と同じように明るく家庭的な雰囲気です。また地域や家族との結びつきを重視した運営を行う施設が多いのも特徴です。
●サービス付き高齢者向け住宅
「サービス付き高齢者向け住宅」は、高齢の単身者や夫婦のみの世帯が急激に増加していく一方、介護や医療と連携して高齢者を支援する住宅が確保されていないという問題を解決することを目的としたサービスです。一言でいうと介護保険制度の要支援や要介護の認定を受けていない高齢者でも、安心して日常生活を送るための高齢者向け住宅です。
「サービス付き高齢者向け住宅」は、高齢者の居住の安定を確保することを目的としているのでバリアフリー構造等を有しています。また介護や医療と連携し高齢者を支援するサービスも提供されます。
都道府県知事への登録制度を国土交通省・厚生労働省の共管制度として創設されており「サービス付き高齢者向け住宅」としての規定が決まっています。
▼これらのグループホーム、ショートステイ、サービス付き高齢者向け住宅などの介護施設に向いている介護士とは。
●コミュニケーションをとることが得意な方
利用者とのコミュニケーションを図りながら、円滑に業務にあたるケースが多いため、日々のコミュニケーションが業務に活かされます。信頼関係構築にも大切な能力です。
●時間に制限がない方
夜勤必須の職場も多いため、比較的時間の拘束がない方が好まれる傾向にあります。(夜勤のない雇用形態も施設によってはあります)
●身体介護以外のケアにも積極的にできる方
介護以外の業務として、生活サポートがあります。買い物に付き添ったり、掃除洗濯を手伝ったりなど、介護以外の業務に抵抗なく当たれる方にお勧めします。
>【入居型】介護施設については、【いまさら聞けない介護施設の種類①】をご覧ください
>【訪問型】介護施設については、【いまさら聞けない介護施設の種類③】をご覧ください
>【通所型】介護施設については、【いまさら聞けない介護施設の種類④】をご覧ください
▼最新の介護・求人情報はこちらから▼